浦和サポのカイオ人種差別で日本が失ったもの;J人気再興の機会&代表強化の可能性

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 元鹿島アントラーズのブラジル人MFカイオが、16日に鹿島クラブハウスを訪問しました。高校時代からのチームメイトであるブエノには、移籍後より「鹿島に帰りたい。」と話していたそうで、カイオの鹿島愛は今でも健在な様子です。

 鹿島生え抜きのカイオがこれだけ鹿島を愛しているのに中東に移籍した理由は家族の希望が大きかったとされます。これに関しては年俸などの金銭面ももちろんですが、浦和サポーターの差別発言(下画像参照)によりカイオのお父様が号泣させられた事件の直後であったことは忘れてはならないでしょう。

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 カイオの移籍により日本サッカーが失ったものは非常に大きいです。

1. “客を呼べる”JリーグNo.1選手の魅力

 データを見ると、昨年のカイオはJリーグでナンバーワンの選手でした。プレー時間1000分以上の選手を対象に、90分当たりの攻守8項目(枠内シュート数、ドリブル成功数、クロス成功数、スルーパス成功数、タックル成功数、インターセプト成功数、こぼれ球成功数、自陣空中戦勝利数)合計値を見ると、カイオが第1位。





 攻撃面ではシュート、ドリブル、クロス、パスと何でもできますし、守備面でもこぼれ球奪取数でリーグトップに立つなど、万能な選手。カイオほど才能あふれる選手がJリーグにいれば、Jリーグはより魅力的なリーグになったはずでした。



2. 鹿島クラブ世界一によるJ人気再興

 昨年の鹿島は、クラブワールドカップ決勝戦でレアル・マドリード相手に延長戦まで戦いましたが、最後は敗れ準優勝に終わりました。

 過密日程の鹿島は延長戦でガス欠してしまいましたが、後半戦の最後の方ではむしろレアル・マドリードを押し込み、勝利のチャンスは見えかけていました。この試合でスーパーサブとして起用されたのが、もしファブリシオではなくカイオであったならばどうだったのでしょうか。

 もちろん、「たられば」になってしまうのですが、あれだけ押し込んでいた時間帯にスピードスターのカイオを満を持して投入できれば、勝利の可能性は相当高かったはずです。

 鹿島がカイオの力で世界一になっていれば、メディアからのJリーグへの注目度は段違いに上昇しました。「あのレアル・マドリードよりも強い、世界一の鹿島が見られるリーグ」という看板を使えるわけですからね。

 カイオを退団に追い込んだことはJリーグの歴史を悪い方に変えてしまいました。

3. ロシアワールドカップでの日本代表エース候補

 先述したように、カイオはJリーグで一番の選手でしたが、彼は昨年4月の段階で千葉国際時代から数えて日本に5年間在留という条件を満たしており、日本への帰化申請が可能となっていました。

 もしカイオが日本人になれば、確実に日本代表の切り札となっていたはず。24歳で迎える2018年ロシアワールドカップ、28歳で臨む2022年カタールワールドカップの2大会での代表のエースを日本は失ったわけです。

 一人のサポーターの心無い中傷のせいで、日本のサッカー界は取り返しがつかないほどに大きなものを失いました。しかも、この一件でまずかったのは、差別発言をした人間に何の処分もなく、むしろ嫌いな選手をJリーグから追放することに成功している点です。これでは、今後も優勝争いのライバルクラブの主力外国人選手を攻撃するサポーターが出てくるかもしれません。

 優秀な外国人選手はJリーグの宝です。鹿島サポがラファエル・シルバを攻撃したり、浦和サポがレオ・シルバを攻撃したりということは絶対に許されません。次に同様の事件が起こった際には適切な対応が望まれますね。

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