ポドルスキ獲得の神戸はフォルラン獲得のC大阪とは別物!派手&地味補強両立の神戸が優勝候補である理由

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 驚きのニュースがドイツから飛び込んできました。ブラジルW杯優勝メンバーである元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが、3年約30億円の超大型契約でヴィッセル神戸に加入するというのです。複数の現地紙が同時に報道していることから、それなりに信頼できそうに思えます。未確定ではあるものの、可能性は十分にありそうです。

 まず、ポドルスキについて簡単に説明すると、ドイツ代表で通算129試合48ゴールという超大物ストライカー。2006年、10年、14年とワールドカップに3回出場して、06年大会では最優秀若手選手に選出され、14年大会では悲願の初優勝。2008年の欧州選手権ではMVP獲得。また、クラブでも2007年シーズンにバイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガ制覇を達成しています。


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 32歳という年齢と、昨シーズンは怪我で出遅れて10試合3ゴールに終わったことは気がかりですが、これほどのスター選手がJリーグにやって来るのは、元ワールドカップ得点王&MVPのフォルランが2014年にセレッソ大阪に加入した時以来です。

 ただ、twitter上では、フォルラン加入年にJ2に降格したセレッソ大阪の例をあげて、「ポドルスキはフォルランの二の舞いになりそう。」、「ポドルスキが来たらチームが壊れるのでは?」と懸念する声が多いようです。ただ、今オフの神戸の補強は、2014年のC大阪とは全くの別物なんですよね。

 具体的に、今オフにヴィッセル神戸が補強した選手をまとめてみると、以下の通りです。

FWルーカス・ポドルスキ(前ガラタサライ)
元ドイツ代表/超大物ストライカー

FW田中順也(前柏レイソル)
元日本代表/元海外組

FW大槻周平(前湘南ベルマーレ)
リーグ屈指の運動量/昨年夏の2nd stage第9節でリーグトップの走行距離を記録

OMF大森晃太郎(前G大阪)
運動量豊富なサイドハーフ/ドリブル成功率15位

DMF高橋秀人(前FC東京)
元日本代表/時間当たりインターセプト成功数3位

DF渡部博文(前仙台)
自陣空中戦勝利数リーグ最多

 おそらく、メディアが大きく取り上げるのは、ポドルスキ&田中順也のストライカーコンビでしょう。いずれも派手で分かりやすい補強といえます。

 一方、FW大槻、攻撃的MF大森、守備的MF高橋秀、DF渡部の補強はパット見は地味です。しかし、いずれも運動量や守備力でチームを裏で支えられる選手たち。いわゆる“労働者”タイプが多いのですが、運動量の少ないFWポドルスキや、昨年の得点王であるFWレアンドロを活かすには、むしろこういう「地味な」選手たちの働きが鍵をにぎります。

 おそらく、「地味」補強を指示しているのは、緻密な戦略家であるネルシーニョ監督。昨年はシーズン途中に、時間当たりインターセプト成功数最多のブラジル人MFニウトンという地味ながら最高の補強を行って、2nd stageで2位と躍進しました。ネルシーニョ監督主導で獲得した選手たちによる厳しい守備から、派手好きな三木谷会長主導で獲得した前線の外国人選手につないでのカウンターは、非常に理に適っています。

 ここで、ポドルスキが加入した場合の予想フォーメーション図は、以下の通りです。(新加入選手には☆マーク)
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 インターセプトに優れるニウトン&高橋秀のボランチコンビ、空中戦での圧倒的強さを誇る渡部&岩波のCBコンビは非常に堅牢。ここから、ポドルスキ&レアンドロの超強力外国人コンビを中心とした攻撃陣へとつなぐ作戦は、決して大崩れはしないでしょう。

 一方、今オフの神戸の真逆の補強だったのが、2014年のセレッソ大阪。前線にフォルランを獲得する一方で、中盤の守備を支えていたシンプリシオを何故か放出。「史上最攻」をスローガンに掲げて、「目指すのは優勝じゃない。観客を魅了しての優勝や!」と語っていましたが、攻撃だけを重視して守備陣の整備を怠った布陣はあまりにいびつでした。
史上最攻
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 そもそもセレッソ大阪は、2006年にも攻撃のみを重視して中盤の守備を支えていたファビーニョを放出して当然のごとくJ2降格を味わったという前科がありました。そのため、一部の派手好きなメディアはフォルランが加入したセレッソ大阪を優勝候補と吹聴してブームを作り出し“セレ女”という言葉まで生み出したのですが、ある程度サッカーを知っている人からすると、セレッソが苦戦することは火を見るより明らかでした。例えば、こちらのブログ様の記事は、開幕前の時点でセレッソの苦戦を予想していますね。→《セレッソ》シンプリシオ退団・・・これはマズいぞぉ~

 結果、攻撃特化のセレッソ大阪はやはりJ2に降格しました。翻って、今年の神戸を見ると攻撃陣のスタープレーヤーと、守備陣の職人たちがちょうど良いバランスで配置されており、フォルラン加入時のセレッソとは真逆の陣容です。神戸はACLの負担もないので、ネルシーニョ監督のもとでポドルスキが期待通りの活躍をすれば優勝争いには間違いなく絡んでくるはずですし、もしポドルスキが怪我などで期待はずれでも守備が計算できるためそれなりの順位には食い込んでくるでしょう。

 元ドイツ代表が本当にJリーグに来るのか、来たらどのようなプレーを神戸で見せるのか、今シーズンは要注目ですね。

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